UiPath×Virtualex コラボトーク

"EXCELのように誰でも使えるようなツール"にしたい。UiPathの"本気"が込められた開発者育成環境とは?UiPathの使い方エバンジェリストである二人が対談

<今回のコラボトークメンバー>

★UiPath株式会社
クライアント・ソリューションズ本部
トレーニング&ディベロップメントコーディネーター
ウィスロー 妙子 さん (写真右)

★バーチャレクス・コンサルティング株式会社
ビジネスコンサルティング&インキュベーション部
コンサルタント
祢津 邦賢 (写真左)

◎UiPathとしては、まずは開発者を増やすことが急務
導入企業が失敗しないためには「管理できる人」を社内で育てることが必須

祢津:
ウィスローさんが手掛けていらっしゃる業務について教えてください。
ウィスロー:
肩書の通り、UiPathのトレーニングに関する調整業務をメインに行っています。バーチャレクスさんのようなトレーニング協力会社さんとの契約やロジスティック周りを見たり、トレーニング教材の提供を行ったり、また実際に初級や中級のトレーニングも行ったりもしています。トレーニング教材の日本語化もサポートしています。
祢津:
今特に注力されていることは何でしょうか?
ウィスロー:
UiPathはできて間もないですし、技術も新しいので、開発者をいかに増やしていくかが現在注力しているポイントになっています。私どもが提供している『UiPathアカデミー』世界初のRPAユーザー向けオープンオンライントレーニングプラットフォームで、どなたでも無償でトレーニングを受けて頂くことが可能です。UiPathを触ってみたい、とか、少しでも興味を持ってくださった方がいらっしゃった場合に、費用が掛かってしまうようでは入り口としてのハードルが上がってしまいますので、このようなプラットフォームをご用意しています。
祢津:
裾野を広げる、ということですよね。弊社内でも50人以上が初級アカデミーを修了しております。中にはプログラミングの知識がゼロの者もいます。必ずしも開発者じゃないと触れないわけではない、ということが、アカデミーを受講するとわかっていただけると思います。
ウィスロー:
とはいえ、私たちもオンライントレーニング教材を提供して、それで終わり、というわけにはもちろんいきません。アカデミーを受講して頂いた方であっても、さらに理解を進めて頂き実務で活用して頂くためには、オンサイトの研修も非常に重要になってきます。バーチャレクスさんにもトレーニングのお手伝いをして頂いており、とてもありがたいです
祢津:
RPAを導入したものの、社内に管理、操作ができる人がいないせいで効果が見えづらい、そもそも最大限に活用できていない、という声も良く聞きます。そういった状況に陥らないためにも、導入後にきちんと管理ができる人財を育成していく事が重要ですよね。我々のワークショップには、そういった危機感を持っている企業様からのお問い合わせを多く頂いております。

◎UiPath提供の教材 × オリジナルコンテンツの実践型のトレーニングで理解促進

祢津:
弊社では今年の3月より、少人数制の実践型UiPathワークショップセミナーの開催をスタートしました。UiPathさんから頂いた教材をもとにカリキュラムを組み、独自のコンテンツも盛り込んで実施しています。
ウィスロー:
受講者はどんな方がいらっしゃいますか?
祢津:
受講に来られる企業様としては、「RPA導入を考えており、ツール選定を行っている」、「UiPath導入が決まったので担当者(開発者)を育成したい」といった事業会社さんだけでなく、「これからUiPathを取り扱っていきたい」というシステムベンダーさんも多いですね。基本的にはちょっとしたプログラミングの知識があるという方を対象としているのですが、実際は今後自社のRPA導入を主導する立場になるという方や、開発者の方まで幅広い層の方にご参加いただいております。UiPathと初対面というフェーズの方も多くいらっしゃるので、そういった方にとっては我々のワークショップの質がUiPathに対するイメージに直結すると思うと、とても責任を感じますね。
ウィスロー:
開発者ではない方の場合は、英語のUI(=ユーザインタフェース)に抵抗を感じられる方がやはり多くいらっしゃいますよね。UiPathは海外ベンダーの中でも、特に日本を重要なマーケットとして見ていますので、トレーニングプログラムの日本語化も優先事項として取り組んでいます。ツール自体も、この夏から日本語対応を予定しています。海外ベンダーの中では唯一UiPathが日本語に対応することになります。
祢津:
日本語化対応は大きな魅力ですよね。弊社のワークショップでは、UiPathを最大限活用していただくため、UiPathのUI/操作方法だけでなく、UiPathPlatformを構成するOrchestrator(=管理サーバ)・Studio(=開発機)・Robot(=実行機)の3ライセンス、それらを組み合わせることで実現できる運用の例などもご紹介しています。加えて、オリジナルコンテンツとしてRPA導入前の業務プロセス整理の大切さもお話しています。やはりRPA導入はBPR(ビジネス・プロセスを見直し抜本的に設計しなおすこと)の出口の一つですので、RPAの効果を最大限発揮させるには事前のプロセス整理がとても大切になります。RPAの特性を考慮し、どういった観点でプロセスを見直せばRPAの効果を最大化できるかなど説明させていただいています。この部分を本当にきちんとやろうと思うと別立ての1本のワークショップになってしまうので本当にイントロだけなのですが、イメージだけも伝えられたらと思っています。
ウィスロー:
業務プロセス整理に関するトレーニングの二ーズは弊社にも上がってきていますね。ちなみにハンズオンや演習はどんなことをされているのでしょうか?
祢津:
ハンズオンでは顧客管理システム(=Webシステム)にエクセルに記載されている顧客情報を全件登録する業務を、Studioの使い方の説明を交えながら講師と一緒に自動化していきます。演習では同じシステムを使い、すでに登録されている顧客にエクセルに記載された新規項目を追加する業務を独力で自動化していただきます。エクセルに記載されているデータをインプットにシステムを操作するという普遍的な業務内容ですので、受講者の方の社内業務を自動化する際にも活かせる内容だと考えています。ここまでで大体5時間くらいのワークショップになりますね。丸1日とまではかからないので、お忙しい方でも時間を調整して参加頂くことができると思います。

>> コラボトーク #1-2 に続く